知覚品質に対する公差解析適用例

2018年2月9日

知覚品質向上に対して公差解析を適用する例をご紹介します。

車などのコンシューマー製品では、”知覚品質”(顧客が魅力を感じる部分の品質)の向上は商品の売上げに直結する大変重要な要素です。

140922Gap右の絵は、ボンネットとフェンダーのクリアランスばらつきを公差解析で解いたものです。例えば、車を仮想台数(例えば5000台など)作った場合のばらつきを公差解析し、その中からボンネットとフェンダーの隙間がA字状とV字状になっている時のクリアランスと見栄えを確認しています。このように、クリアランスや製品ばらつきを制御することで、知覚品質向上コスト削減を狙うわけです。

自動車におけるこうした取り組みは、ボンネット、トランク、ドア、ランプ、グリル、バンパーなどのエクステリアや、ダッシュボード、ドアトリム、メーター類、オーディオやカーナビなどのインテリアなど、目に付くところの知覚品質向上に適用されています。

140924公差解析対策例2FASOTECでは、体系化されたいくつかの改善プロセスを元にコンサルティングさせていただいています。右の絵は、公差解析によるクリアランス改善プロセスの一例です。こうした改善プロセスをベースに、対象製品・部位に合わせてプロセスを確立していきます。

自動車メーカーにおいては、本国で確立された公差解析プロセス海外展開が世界規模で進んでいます。プロセスが明確になっているため、展開が可能となっています。専門チームが存在し、適用範囲がどんどん広がってきています。ここでは、現地で設計される外装ボディパネルやランプ類、内装といった部位の見た目品質が主な対象です。公差解析により、裏づけを持ってクリアランスを制御することが目的です。問題が発生した場合に、その都度本国から応援に行って解決する、、、そんな時代が終わろうとしています。

そうした中、”クリアランスを制御出来れば更なる性能向上が狙える”、知覚品質だけでなく性能に対する公差解析の取り組みも始まっています。個別訪問や講演の機会にご紹介して行きたいと思います。